小沢一郎や山本太郎をかついで政権を奪え

亀井静香・元建設相
亀井静香氏=藤井達也撮影
亀井静香氏=藤井達也撮影

 今の野党はかつての社会党みたいになっている。居心地が良くなってしまっているのではないか。批判だけしておけば、そうだそうだ、と言ってくれる人がいて気持ちがいいのだろう。

 政権を取ろうという気概が感じられない。

相手にドスを突きつけろ

 国民民主党の玉木雄一郎代表には、参院選前に「トロイの木馬になれ、与党に入り込め、自民党と連立しろ」と言った。ところが立憲民主党の枝野幸男代表と組んで、正面から城攻めをすることにしたんだな。

 正面からやるのはいいだろう。しかし、ならばもっと腰を入れてやらないといけない。

 私が今の野党に不満なのは審議拒否をしないことだ。マスコミの批判を恐れているのだろうが、しかし「野党が審議拒否」と新聞に書かれれば宣伝になるではないか。

 批判されればされるだけ、反対に支持する人が出てくる。敵の力を利用して勝つということを知らない。

 政治家というのは相手の首にドスを突きつけないと…

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元建設相

1936年生まれ。62年警察庁入庁。79年衆院初当選。13期。運輸相、建設相、自民党政調会長、金融担当相などを務めた。2017年衆院選に出馬せず引退した。