実践・明るい社会保障改革

(2)働く人の健康を守る「健康経営」のススメ

佐藤啓・経済産業政務官
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佐藤啓参院議員=高橋恵子撮影
佐藤啓参院議員=高橋恵子撮影

 企業で働く方の予防・健康づくりは、保険者である企業健保組合や協会けんぽの取り組みと合わせて企業自身が果たすべき役割が大変重要です。

 企業にとって従業員の健康を維持・改善することは、健康上の理由による欠勤や労働生産性の低下を防ぎ、企業全体の経営を改善する上でも大きな意義を有します。このような考えの下、近年、企業の「健康経営」が注目されています。健康経営とは、「従業員の健康保持・増進の取り組みが、将来的に収益性などを高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること」とされています。

 企業にとって、従業員の健康保持・増進を行うことは、医療費の適正化や生産性の向上、さらには企業イメージの向上にもつながることであり、こうした取り組みに必要な経費は単なる「コスト」ではなく、将来に向けた「投資」と捉えることが必要です。実際、健康経営に取り組む企業は拡大しており、健康経営優良法人の場合、従業員に対する健康投資額が大きいことが確認されています。

企業の健康投資の見える化

 今後も企業の健康経営を促進し、健康投資の拡大を図ることが必要です。そのためには、企業の健康投資の見える化を促進し、その取り組みが外部から積極的に評価されるよう後押しをすることが必要です。これにより、労働市場や資本市場から企業の健康経営や健康投資が適切に評価されるようになります。

 この点に関しては、昨秋より、経済産業省において、「健康投資の見える化検討委員会」を開催し、検討を進めてくれています。本委員会では、「健康経営が今後中長期的にどのように広がっていくべきかを検討するとともに、企業が自社の健康経営の取り組みを評価・分析し、その結果を社外開示できるよう、企業の健康投資の金額(量)や内容(質)を『見える化』するための『健康投資管理会計ガイドライン』の作成の検討、企業の健康投資をより促進するた…

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佐藤啓

経済産業政務官

1979年生まれ。2003年総務省入省。首相補佐官秘書官や同省選挙課長補佐などを経て16年参院選で初当選。参院奈良選挙区、当選1回。細田派。