西田亮介さんのよびかけ

ご意見募集 「民主党の反省」もう十分か、まだ不十分か

西田亮介・東京工業大学准教授
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西田亮介さん
西田亮介さん

 2009年に民主党が政権交代を実現してからおよそ10年の歳月が経過した。さらにいえば12年末に第2次安倍内閣が誕生して、民主党政権が幕を下ろしてから7年あまりの歳月が経過したことになる。安倍晋三首相本人は首相の通算在職日数が最長となった。我々はずいぶん安倍政権と自公連立与党という政治のあり方にすっかりなじみきってしまったようでもある。

 実際、この間、一度といっていいほどに政権交代の兆しは見られなかった。10年の参院選での敗北で国会がねじれ状態になってしまったことや、東日本大震災という未曽有の大震災の発災と重なったことなど、幾つかの不運があったことは疑いえないが、その後、なぜ政権交代の見通しすら見えてこないのかという問題を考えるときには、少なくない国民が安倍政権の強さと表裏一体の野党の弱さと責任をやはり想起するのではないか。

 鉢呂吉雄・元経済産業相は改めて率直に「野党の責任と反省」を述べ、政権与党に対抗するために、地球規模での気候変動への対応、少子高齢化社会の打開、米国依存以外の安全保障等の「大きな政策」の柱に基づく野党各党のすり合わせを提案する。

 鉢呂氏の寄稿<「政権」を知らなかった民主党 1年生のつもりで始める

 「反省」については、民主党政権当時あまりにも政権を知らず、理想主義に過ぎたのではないかと回顧し、「毎日が政治家1年生のつもりで、徹底的に有権者を回り、訴えていくつもり」なのだという。

 「コンクリートから人へ」という当時のキャッチコピーも悪くはないが、地域経済も考慮するとコンクリートもまた重要なのだという当たり前の事実に気付いたのである。

 鉢呂元経産相の寄稿を踏まえて、改めて読者の皆さんは20年代における野党のあり方と、ある意味では内実をよく見聞したはずの民主党政権当時の閣僚経験者による「野党の責任と反省」という自己分析をどのように評価しますか。ご意見をお寄せください。

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西田亮介

東京工業大学准教授

1983年生まれ。博士(政策・メディア)。専門は社会学、公共政策学。著書に「ネット選挙--解禁がもたらす日本社会の変容」「情報武装する政治」。ツイッター @Ryosuke_Nishida