種子は命の源 種苗法改正案審議に注目を

徳永エリ・国民民主党参院政審会長
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徳永エリ氏=高橋恵子撮影
徳永エリ氏=高橋恵子撮影

 通常国会の農林水産委員会で、種苗法の改正案が審議される予定です。

 2018年4月に、米、麦、大豆などの主要農作物の優良な種子の生産と普及を支えてきた、主要農作物種子法が廃止されました。

 突然、政府から廃止法案が提出された理由は、その前年に施行された農業競争力強化支援法により、種子の生産に関する知見を民間企業に提供することが、公的な試験場などに対して義務付けられることになったからです。

 種子の開発、生産、普及に関する事業が公的な機関から民間企業に移譲され、種子の寡占、価格の高騰、農家負担の増大、遺伝子組み換えやゲノム編集など、食の安全安心が脅かされることにもなったのです。

種子法廃止の審議はどうだったか

 私は、何としても、主要農作物種子法を守らなければならないと、衆院段階での徹底審議を求めましたが、何と衆院ではたった1日だけの審議で、参院に法案を送付してきました。

 通常、参院での審議時間は衆議院と同等か8割とされているので、ハードルは高かったですが、当時、私は参院農林水産委員会の野党筆頭理事をしていましたので、自民党の筆頭理事と協議を重ね、衆院よりも1日多く審議時間を勝ち取り、参考人質疑も行い、廃止になっても、都道府県がそれぞれ、これまでの種子の生産体制を維持することができるように予算措置を求め、付帯決議に明文化しました。

 また、急きょ、参院の議院運営委員会に掛け合って、本会議場…

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徳永エリ

国民民主党参院政審会長

1962年生まれ。テレビリポーターや企画プロデュース会社役員などを経て2010年参院初当選。党男女共同参画推進本部長・憲法調査副会長・ハラスメント対策委員長。北海道選挙区、当選2回。