「第1号は誰」におののく国会とそのなすべき事

高橋恵子・政治部記者
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マスクを着用して衆院本会議に臨む議員たち=国会内で2020年4月2日、竹内幹撮影
マスクを着用して衆院本会議に臨む議員たち=国会内で2020年4月2日、竹内幹撮影

 4月に入ったあたりから国会の風景が様変わりしたようだ。人に顔を売る仕事柄か、3月の中ごろはマスクをする国会議員はまばらだったが、4月2日の衆院本会議では、すし詰めの場内で一様にマスクをつけていた。

 「息子が本会議場の様子を見て言いました。『3密あかん言うてんのに、あんなぎゅうぎゅうでええん?』。我が党は議運で、密閉、密集、密接のいわゆる『3密』を避けることを提案し続けたが、聞き入れてもらえません」

 この日質問に立った日本維新の会の浦野靖人議員は、本会議のあり方に苦言を呈した。

 これに対し、ある自民党の国対族(国会運営を得意とする議員たち)は「維新の言ってるようにやりたいけど、『場所』の問題があってできない。出席者数の問題もあるし」と頭を抱えていた。

 衆院定数は465人(欠員2)、参院は245人。人数の少ない参院は、使っていない議席や傍聴席までめいっぱい使って「密接」を回避する方法を模索しているが、席に余裕のない衆院はそうもいかない。

 憲法56条は、「両議院は、各々その総議員の3分の1以上の出席がなければ、議事を開き議決することができない」と定足数を定めている。議場を広く使うために定足数ギリギリまで出席者を絞るとしても、誰をどう欠席させるかは問題だ。そもそも国会議員は皆、全国民の代表者である。議員を「間引く」こと自体が現実的ではない。

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高橋恵子

政治部記者

1980年生まれ。高松支局、奈良支局、中部報道センターを経て2011年から政治部。1年間政治プレミア編集部に在籍し、20年4月から平河クラブ(与党担当)サブキャップ。