どうする国民年金

(2)75歳からのベーシックインカム年金の創設を

井出庸生・衆院議員
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井出庸生氏=高橋恵子撮影
井出庸生氏=高橋恵子撮影

 前稿から日があいてしまったが、前稿では、(1)現在貧困率は、65歳以上の高齢者とその他の世代との間に大きな差はないが、20年後ぐらいから、高齢者の貧困率が他の世代より高くなること(2)特に、配偶者と離別または未婚など、配偶者の年金をあてにできない単身の高齢女性が、30年後(現在35歳の方が65歳を迎えた時)に女性全体の約3割を占めるようになり、こうした女性たちの4割が貧困に陥ること――を示した。

 また、(3)10年後、2030年の時点で、男性は多くの人が年間150万円前後の年金を受け取れる見込みであるのに対し、多くの女性は年間50万円前後の年金しか受けとることができないことを示し、パートや非正規労働など、現役時の男女間の処遇・待遇格差が老後に影響することを示した。

女性の貧困防ぐため厚生年金適用拡大

 昨年末に自民党入りした私は、先日、党内の部会で、上記(2)について厚生労働省の年金局長に問うてみた。年金局長は「これまで、働く男性と妻という2人をモデルに年金を考えてきたことへの問題提起だと考えている。まずは、現在政府が進め、今国会で法案を提出する厚生年金の適用拡大を進めて、指摘の問題と向き合っていきたい」という趣旨の返答だった。

 政府は今国会、短時間労働者への厚生年金を適用を、2年後には101人以上、4年後には51人以上の事業者に拡大する法案を提出する。この法案と合わせて、年金支…

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井出庸生

衆院議員

1977年生まれ。NHK記者を経て、2010年参院選長野選挙区に出馬し惜敗。12年衆院選初当選。衆院長野3区、当選3回。自民党麻生派