「スポーツの力」五輪延期で再認識 危機にこそ選手支援が必要

横沢高徳・参院議員
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横沢高徳氏=須藤孝撮影
横沢高徳氏=須藤孝撮影

 東京オリンピック・パラリンピックが1年延期された。新型コロナウイルス禍が1年で収束するかはまだわからないが、選手の立場には大きな影響がある。

 1年延期したことで、代表選考をどうするかという問題がおきる。私自身も2010年バンクーバー・パラリンピックでアルペンスキーの日本代表選手として出場した経験からよくわかる。20年を最後に引退しようとすべてをかけてやってきた選手もいれば、1年延期されたからこそ自分にもチャンスがあるという選手もいる。

 決まったことにベストを尽くすのがアスリートの仕事なので、個々の選手の問題だとは思う。一方で最強の日本選手団をどう作るかという視点もある。「代表を選びなおせば勝てたのに」という声が出るかもしれない。本当に難しい。

 最終的には各競技団体の判断になるが、日本オリンピック委員会(JOC)・日本パラリンピック委員会(JPC)も競技団体と連携しながら選考基準や指針を早めに明確にすることが選手にとっても公平になる。

 また、さまざまな大会が開かれないことで選手が成績を残せない状態になっている。強化費の配分をどうするかという選手にとっては切実な問題も出てくる。国からの補助にも関わるので、評価の対象期間を長くするなど幅広い対応が必要だ。

 今回の延期では国際オリンピック委員会(IOC)の判断がはっきりしない状態が続くなかで多くのアスリートが声をあげ、延期への流れを作った…

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横沢高徳

参院議員

1972年生まれ。元モトクロス選手。97年に事故で脊髄(せきずい)を損傷し車椅子生活になり、チェアスキーと出合う。2010年バンクーバー・パラリンピックアルペンスキーの日本代表選手として出場した。19年参院初当選。当選1回。国民民主党。