実践・明るい社会保障改革

(3)実証実験で健康づくり まずは歯周病や認知症から

佐藤啓・参院議員
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佐藤啓参院議員=高橋恵子撮影
佐藤啓参院議員=高橋恵子撮影

 予防・健康づくりは、エビデンス(科学的根拠)に基づく政策を推進することが重要です。なぜなら、国民一人一人の健康に関わることだからです。

 これまで述べてきたさまざまな制度改革を実現するためには、予防・健康づくりの健康増進効果などに関するエビデンスが必要となります。現状では、糖尿病の重症化予防や介護予防などの分野において、一部の地方自治体や保険者、医療関係者らが実証事業に取り組み、予防による血糖値などの改善や要介護度認定率の改善などのエビデンスが確認されているものの、データの規模が小さく、実証手法も統一されていません。そのため、明るい社会保障改革推進議員連盟では、エビデンス不足によって必要な制度改革が遅れることがないよう、政府に対して、大規模な実証事業の実施を求めてきました。この結果、2020年度予算では、予防・健康づくりのエビデンスを確立・蓄積・活用するための大規模実証事業の実施が盛り込まれました。

 大規模実証事業の実施にあたっては、各事業の効果として、介入手法の健康増進効果に加え、社会・経済効果(医療費・介護費への影響など)についても測定・解析することとしています。国民の健康増進を促し、あわせて医療費・介護費の適正化にもつながる予防のあり方を追求したいと考えています。

 また、厚生労働省と経済産業省が構築するプラットフォームに外部有識者の参画を求め、各事業におけるエビデンスの確認方…

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佐藤啓

参院議員

1979年生まれ。2003年総務省入省。首相補佐官秘書官や同省選挙課長補佐などを経て16年参院選で初当選。自民党参院国対副委員長。参院奈良選挙区、当選1回。細田派。