オアシスのとんぼ

韓国版「新しい生活様式」はどんなものか

澤田克己・論説委員
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一時的に使い捨てコップを使うとする案内文。消毒液と一緒に置かれていた=ソウル市内で2020年3月18日、渋江千春撮影
一時的に使い捨てコップを使うとする案内文。消毒液と一緒に置かれていた=ソウル市内で2020年3月18日、渋江千春撮影

 韓国政府は5月6日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って実施されてきた外出や集会の規制を緩和した。韓国では欧米での都市封鎖(ロックダウン)のような強制的措置は取られなかったが、宗教施設やスポーツジムなど多くの施設に休業を求め、テレワークの推進や不要不急の外出自粛などを国民に呼びかけてきた。韓国ではこうした厳しい対策を「社会的距離置き」と呼んできたが、感染拡大を抑制できたことで「生活防疫=生活の中での距離置き」に移行することになった。

 生活防疫は、ウイルスの存在を前提としつつ日常生活をなるべく取り戻そうとするものだ。韓国政府が提示する「生活の中での距離置き」の指針は、日本の専門家会議が打ち出した「新しい生活様式」と基本的に同じ性格のものだ。ただ韓国政府の指針は、職場や買い物など31の生活シーンについての細目を記しており、公開された冊子はA4で68ページにのぼる。ここから主要な内容を抜粋して紹介することは、日本の「新しい生活様式…

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澤田克己

論説委員

1967年生まれ。埼玉県狭山市出身。91年入社。ソウル支局やジュネーブ支局で勤務した後、論説委員を経て2018年から外信部長。2020年4月から再び論説委員。著書に『「脱日」する韓国』、『韓国「反日」の真相』、『反日韓国という幻想』、『新版 北朝鮮入門』(共著)など。