前原誠司の直球曲球

消失した需要「穴埋め」だけでは不十分

前原誠司・元外相
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前原誠司氏=北山夏帆撮影
前原誠司氏=北山夏帆撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大によって需要が消失した。公共交通機関を使わず、旅館やホテルに宿泊せず、飲食店には行かない。経済の大事なところで、まったく売り上げがない状況が起きた。

 政府は国民1人あたりに一律10万円を配り、中堅・中小企業に最大200万円を手当てする持続化給付金でこの穴埋めをはかっている。そのうえでさまざまな融資制度をやっている。

 現在の出血を止めるために穴埋めは必要だ。しかし融資は無利子無担保であっても返済しなければならない。需要が消失したなかでは借金はいつまでも根雪のように残り続ける。これが今後の経済の大きな足かせになることは間違いない。

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前原誠司

元外相

1962年生まれ。京都府議を経て、93年衆院初当選。外相のほか、国土交通相、国家戦略担当相などを歴任。民進党代表として希望の党との合流を主導した。衆院京都2区、当選9回。国民民主党。京大法学部で高坂正堯教授(故人)のゼミに所属し、外交安保を得意分野とする。