韓流パラダイム

元慰安婦が支援団体告発 「被害者中心主義」はどこへ向かうか

堀山明子・ソウル支局長
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2020年5月7日、大邱市内で開かれた記者会見で正義連の不透明な資金運営を批判する李容洙(イ・ヨンス)さん=朝鮮日報提供
2020年5月7日、大邱市内で開かれた記者会見で正義連の不透明な資金運営を批判する李容洙(イ・ヨンス)さん=朝鮮日報提供

 韓国人元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さん(91)が5月7日、支援団体について「寄付金が被害者のために使われていない」と記者会見で告発したのをきっかけに、団体の不適切な会計処理や前理事長の不正疑惑が次々報じられている。20日には検察当局が事務所に家宅捜索に入る事態になった。元慰安婦や支援団体を批判するのは韓国ではタブー視されてきたが、当事者である李さんがそれを打ち破った。彼女が投じた一石は、日韓関係にどんな影響をもたらすのだろうか。

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堀山明子

ソウル支局長

1967年生まれ。91年入社。静岡支局、夕刊編集部、政治部などを経て2004年4月からソウル支局特派員。北朝鮮核問題を巡る6カ国協議などを取材した。11年5月からロサンゼルス特派員。18年4月から現職。