オンライン授業の環境整備が急務 9月入学議論の前にすべきこと

古川元久・元国家戦略担当相
  • 文字
  • 印刷
古川元久氏=岡本同世撮影
古川元久氏=岡本同世撮影

 新型コロナウイルスの影響で学校の休校が続き、学力格差の拡大などが懸念される中で、学校の9月入学を検討する動きがおこり、政府も検討している。私は基本的に9月入学には賛成の立場だ。しかし、まだ新型コロナウイルスの終息時期が見えない現段階で、すべての子どもたちに教育の機会を保障するために必要な喫緊の課題は9月入学ではない。それはオンライン授業の環境を整えることだ。必要とあらばすべての学校がいつでもオンライン授業ができるようにするとともに、すべての子どもたちがそのオンライン授業を受けられる環境を整える。そうすれば万一、コロナの第2波が襲ってきて再び学校に登校できなくなるような事態になっても授業は続けることができる。これこそいま早急に取り組んで実現しなければならないことだ。

 オンライン授業といえば「すでにGIGA(Global and Innovation Gateway for all)スクール構想が進んでいるではないか」と言われるかもしれない。しかし、このGIGAスクール構想は「児童生徒に1人1台端末を整備する」ことと「校内に高速大容量通信ネットワークを整備する」ことを中心に教育分野でのICT(情報通信技術)活用を進めるものであり、現在、各種整備が終了するのは3…

この記事は有料記事です。

残り1384文字(全文1921文字)

古川元久

元国家戦略担当相

1965年生まれ。大蔵省を経て96年衆院初当選。官房副長官、衆院内閣委員長、国民民主党幹事長などを歴任。国民民主党代表代行、党憲法調査会長。衆院愛知2区、当選8回。