
新型コロナウイルスの感染拡大によって日本経済は大きな打撃を受けた。馬淵澄夫衆院議員が<「新しい需要」にむけて日本経済は次に動き出せ>で主張するように、産業構造を変え、新しい需要を生み出していかなければならない。コロナのような危機の時には思い切った行動が必要だ。イノベーションが必要だ。
それを妨げているものはなにか。空気を読まないとやっていけないという、日本社会の同調圧力の強さだ。
2015年に発覚した東芝の不正会計問題でも、ある程度以上の社員はみな、不正が行われていたことをわかっていたはずだ。なぜ誰一人、何も言わなかったのか。言ったら左遷される。だから言わない。日本の企業で不正が後を絶たないのは結局はこれだ。
経済だけではない。黒川弘務前東京高検検事長の定年延長問題でも、あんなことは完全に間違っている。しかし、自民党の国会議員は…
この記事は有料記事です。
残り842文字(全文1212文字)
投稿にはログインが必要です。
田原総一朗
ジャーナリスト
1934年生まれ。司会を務める「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)は放送32年目。近著に「平成の重大事件 日本はどこで失敗したのか」(猪瀬直樹氏と共著)。公式サイトhttp://www.taharasoichiro.com/、ツイッター @namatahara
注目コンテンツ