「総理がリーダーシップを……」 横田滋さんの核心をつく言葉

有田芳生・参院議員
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有田芳生氏=有田芳生事務所提供
有田芳生氏=有田芳生事務所提供

 ついにこの日が来てしまった。横田滋さんが2018年4月に入院されたことを知って、覚悟はしていたものの、この6月5日に87歳でお亡くなりになった。最後にお会いしたときには、足元も弱っていたが、15年ぐらいからあまり言葉が出ないことがとても気になった。私の手元には滋さん、早紀江さんとの会話を断続的に記録した3冊のノートがある。ご夫婦から届いた何通もの手紙もある。それに目を通し、滋さんの笑顔を思いだしながら、この原稿を書いている。思いの中心はなぜ拉致問題が解決しないかである。

 滋さん、早紀江さんが石高健次さんのインタビューに答えた「めぐみへの遺言」(幻冬舎、12年)では、集会などでは決して聞くことができなかったお二人の本音が語られている。政治家への注文、期待について、何度もインタビュアーが話をふっても、滋さんはいっさい口を開かない。「……」が続き、そのうち出た言葉が核心をついていた。

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有田芳生

参院議員

1952年生まれ。ジャーナリスト。出版社社員、テレビコメンテーターなどを経て2010年参院選で初当選。立憲民主党副幹事長(沖縄特命)。参院比例代表、当選2回。