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<編集部の秀逸>「老婆心」さん

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香港の国家安全法制に抗議する人々=香港で5月24日、AP
香港の国家安全法制に抗議する人々=香港で5月24日、AP

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英国は中国との対決姿勢にかじを切ったのか

「老婆心」さんのコメント

 二つのことを考える必要があると思う。まず、「法の支配」という概念が、中国と欧米では全く異なるということだ。中国では「党と国家」と言い方をよくする。この順番がすべてを物語っている。つまり、中華人民共和国は中国共産党により建国されたのであるから、中国共産党は国家の上に君臨し、国家(法)に依って縛られるものではない、法の支配の対象は国民(人民)という考え方だ。例えば、全国人民代表大会(全人代)だ。議会のように見えるが、出来レースで、共産党の提案を賛成するだけだ。

 二つ目は、新旧帝国主義の交代ということだ。20世紀の中頃まで、英国を始め欧米列強と日本は中国を植民地化し収奪し続けて来た。中国にしたら、そんな国々が、今頃、契約だの民主だの自由だのと言えますかと。今や世界第二位の経済大国となった中国は、もはや恐れるものはなく、旧帝国主義者たちよりずっと巧妙かつ大胆なやり方で、狙った獲物を確実に手に入れる獅子として振る舞っているのである。

 何事も世界をリードできない日本は、香港の問題に関しても、欧米と歩調を合わすことも中国に忠告することもできず、取るに足らない地位にいるのである。