麗しの島から

多様性の尊重を掲げる台湾の取り組みと課題は

福岡静哉・台北特派員
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マレー語の授業では、ゲーム形式で楽しみながら言葉を覚える工夫もされていた=台湾北部・新竹県の二重小学校で2020年6月4日、福岡静哉撮影
マレー語の授業では、ゲーム形式で楽しみながら言葉を覚える工夫もされていた=台湾北部・新竹県の二重小学校で2020年6月4日、福岡静哉撮影

 台湾の蔡英文政権は多様性の尊重を前面に掲げている。文化や言語が異なる人々が社会に溶け込めるよう、さまざまな政策を打ち出している。

 近年重視しているのは、台湾人と結婚した海外出身者である「新住民」に対する支援策だ。新住民は地理的に近い東南アジア出身者が多く、増加傾向にある。2019年に台湾で生まれた子供のうち8%は新住民を親に持ち、少子化問題に悩む台湾にとっては貴重な次代の担い手でもある。16年には新住民の立法委員(国会議員)も誕生した。

 他方で、新住民と違って台湾籍を持たない外国人労働者はこうした支援の対象外だ。その待遇改善は大きな課題となっている。

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福岡静哉

台北特派員

1978年和歌山県生まれ。2001年入社。久留米支局、鹿児島支局、政治部などを経て2017年4月、台北に赴任した。香港、マカオのニュースもカバーする。