桜を見る会告発「不受理」は検察の忖度だ 首相の疑惑をうやむやにしてはならない

藤野保史・衆院議員
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藤野保史氏=岡本同世撮影
藤野保史氏=岡本同世撮影

 首相主催の「桜を見る会」を巡り、憲法学者らが行った安倍晋三首相に対する背任容疑の告発を東京地検は不受理にした。「代理人による告発を受理できない」などと説明しているが、これまで同様な形式で出された告発は受理されてきている。不可解で今まで聞いたことがない初めての理由で、全く納得がいかない。さらに不受理通知の日付は、「官邸の守護神」とまで呼ばれた黒川弘務・元東京高検検事長の定年延長を閣議決定した1月31日、まさにその日だ。桜を見る会の疑惑は首相本人につながる問題であり、検察が首相に忖度(そんたく)して不受理にしたように見える。検察は捜査に着手すべきであり、首相は真相究明を求める国民の声に応えるべきだ。

 告発したのは神戸大学院大の上脇博之教授らだ。首相が「桜を見る会」に自身の後援会員らを多数招待した結果、予算を大幅に超過し、国に損害を与えたとして1月14日、東京地検特捜部に告発状を提出した。上脇教授はこれまで何十件も刑事告発してきたが、このような理由は初めてだという。そもそも告発は誰でもできるはずであり、非常に不可解だと言わざるを得ない。捜査の結果、「嫌疑不十分だった」というのなら百歩譲ってある…

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藤野保史

衆院議員

1970年生まれ。衆院議員秘書などを経て2014年衆院選で初当選。共産党幹部会委員。衆院比例北陸信越、当選2回。