自由と民主壊す香港国家安全法 国際社会と連携して中国に圧力を

山田宏・参院議員
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山田宏氏=須藤孝撮影
山田宏氏=須藤孝撮影

 1984年に出された英中共同声言で、返還後50年は香港の基本的な制度は変えない、「1国2制度」を維持するとされた。2国間の約束ではあるが、国連に報告され、国際社会に向けて英中が順守を約束した。

 ところが香港国家安全維持法は、政府転覆や国家分裂など、どういう構成要件で有罪になるのか全く不明な内容だ。中国本土と同じように政府の恣意(しい)的な裁量によって市民を刑務所に放り込める。香港で維持されてきた英国型の民主主義を根底から覆すものだ。

 香港の「憲法」にあたる香港基本条例には国家安全法については香港議会で決定することだと明記されているにもかかわらず、中国は全国人民代表大会常務委員会で頭越しに決めた。基本条例に反した明らかに違法な決定だ。

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山田宏

参院議員

 1958年生まれ。東京都議を経て93年衆院初当選、2016年参院初当選。防衛政務官兼内閣府政務官などを歴任。衆院当選2回、参院当選1回。自民党細田派。