田原総一朗さんのよびかけ

<ご意見募集>田原総一朗さんが問う 野党は役割を果たしているか

田原総一朗・ジャーナリスト
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田原総一朗さん=太田康男撮影
田原総一朗さん=太田康男撮影

 私は、野党は半分しか役割を果たせていないと思っている。与党の政策を批判する役割はある。しかし、ならばどうするのかという対案が不足している。山尾志桜里衆院議員の寄稿<「野党共闘」のまとまり圧力からの解放 選挙協力と政策提示の区別を>が指摘するように、魅力的な政策を提示する機能を発揮できていない。だから日本の政治にいつまでも緊張感が生まれない。

野党が弱いから政権がたるんでいる

 安倍自民党は次から次へと不祥事を起こしている。森友・加計学園、桜を見る会、菅原一秀前経済産業相の問題、河井克行前法相と河井案里参院議員の問題。桜を見る会の問題について私は官邸関係者に直接電話をした。「官邸の公式行事に政治家の後援会関係者を呼ぶなどということがなぜチェックできなかったのか。なぜ誰も注意しないのか」と問い詰めたら、その高官は「反論も弁解もできない」と言っていた。

 米国でも欧州でも韓国でも、同じようなことを政権がすれば何万、何十万人というデモが起きるだろう。野党が弱すぎて、政権が安心して、たるみきっているから、スキャンダルが続いても全く平然としている。そして、嫌気がさした国民が政治に関心を失い、投票率がどんどん下がっていく。

 数年前、スイス出身の春香クリスティーンさんに話を聞いた時に、スイスでもフランスでも学生が集まると政治の話で盛り上がるのに、日本では学生が政治の話を全くしない。こんな国は先進国ではないとあきれていた。

政権奪取の野心に欠ける

 野党には政権を奪取する意欲と野心が不足していると言わざるを得ない。米国の民主党も、共和党も野党時代に政権構想を作るのは当たり前だ。日本の野党にも当然、政権構想は必要だ。少なくとも経済政策と外交安全保障の2本柱があるべきだ。

 特に経済政策は重要だ。アベノミクスは失敗だと批判する本はたくさん出ている。しかしでは日本の経済をどうすべきかという対案が不足している。結局、日本はバブル崩壊後、それまでに代わる経済政策の指針を作ることができていない。

 内需が伸び悩むアベノミクスは失敗だ。ならば野党はまず、アベノミクスにとってかわる、自民党にとってかわる、具体的な経済政策を国民に示さなければならない。

みなさんの意見は

 自民党に対抗できるだけの野党ができなければ日本は良くならない。日本を良くするためには野党が役割を果たすことが必要だ。今の野党はその役割をどの程度果たせているだろうか。

 みなさんはどう考えますか? ご意見をよろしくお願いします。

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田原総一朗

ジャーナリスト

1934年生まれ。司会を務める「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)は放送32年目。近著に「平成の重大事件 日本はどこで失敗したのか」(猪瀬直樹氏と共著)。公式サイトhttp://www.taharasoichiro.com/、ツイッター @namatahara