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中国「千人計画」を一律に「スパイ作戦」扱いするリスク

米村耕一・中国総局長
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中国の名門大学には世界各地から人材が集められている。写真は清華大学=北京で2020年8月7日、米村耕一撮影
中国の名門大学には世界各地から人材が集められている。写真は清華大学=北京で2020年8月7日、米村耕一撮影

 中国が優れた科学者を世界各国から招致する事業「千人計画」に対し、昨年11月に米上院小委員会が「米国の研究成果を不当に奪っている」との報告を出して以来、厳しい目が注がれている。米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は7月7日のスピーチで、千人計画に応募した在米中国人科学者が、米企業や研究機関の機密資料や情報を持ち出したとする例を挙げ、「中国政府は科学者たちが米国の知的財産を秘密裏に持ち出すようそそのかしている」と批判した。だが、千人計画で招致されてきた中には、軍事や産業とは直結しない基礎研究分野の研究者も多い。「過度な批判は正常な学術交流を萎縮させる」との懸念は、米国内でも出ている。実際に千人計画で採用され、中国の名門大学で研究する複数の日本人研究者に実情を聞いた。

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米村耕一

中国総局長

1998年入社。政治部、中国総局(北京)、ソウル支局長、外信部副部長などを経て、2020年6月から中国総局長。著書に「北朝鮮・絶対秘密文書 体制を脅かす『悪党』たち」。