中国は孤立と破局が避けられない

田中秀征・元経済企画庁長官
  • 文字
  • 印刷
田中秀征氏=手塚耕一郎撮影
田中秀征氏=手塚耕一郎撮影

 このところ新聞を開けば、随所に「中国」という大きな見出しが躍っている。

 沖縄県・尖閣諸島や南シナ海・南沙(英語名・スプラトリー)諸島をめぐる動きはもちろんだが、香港では民主派の弾圧、台湾海峡でも軍事的脅迫が続いている。もちろん、米中間のなぐり合いが主軸だが、インドやブータンにまで国境侵犯の手を伸ばしている。

 将棋の格言に「不利なときは戦線を拡大させよ」というのがある。戦況が思わしくなければ、駒がぶつかる場所を増やすと展望が開けるかもしれないという窮余の一策だ。

この記事は有料記事です。

残り1298文字(全文1531文字)

田中秀征

元経済企画庁長官

1940年長野県生まれ。東京大学文学部西洋史学科、北海道大学法学部卒業。83年衆議院議員初当選。93年6月に新党さきがけを結成し代表代行に就任。細川護熙政権の首相特別補佐。第1次橋本龍太郎内閣で経済企画庁長官などを歴任。福山大学教授を30年務め、現在、福山大学客員教授、さきがけ新塾塾長。主な著書に「日本リベラルと石橋湛山――いま政治が必要としていること」(講談社)、「判断力と決断力――リーダーの資質を問う」(ダイヤモンド社)、「自民党本流と保守本流」(講談社)、「平成史への証言」(朝日新聞社)。