デメリットだけの再処理、ストップを

宮川伸・衆院議員
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宮川伸氏=伊藤奈々恵撮影
宮川伸氏=伊藤奈々恵撮影

 原子力規制委員会が、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)について、規制基準に適合していると判断しました。しかし、核燃料サイクルは破綻しています。国民にとってのメリットは何もない。止めるべきです。

 再処理工場では使用済み核燃料から、ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料(MOX燃料)の原料となるウランとプルトニウムを取り出し、残った高レベル放射性廃棄物をガラス固化体にします。政府は核燃料サイクルのメリットとして「高レベル放射性廃棄物の体積が4分の1になる」「有害度が天然ウランの放射性レベルに低下するまでの時間が10万年から8000年に短くなる」ことなどをあげています。

 しかし、これらの説明は不正確です。廃棄物の体積にしても有害度にしても、政府が比較しているのは使用済み核燃料とガラス固化体です。MOX燃料を原発で使ったあとの「使用済みMOX燃料」は計算に入れていないのです。使用済みMOX燃料は発熱量が高く、保管する際には間隔をより広く開けないといけません。より規模の大きな処分場が必要になります。放射性廃棄物の体積はむしろ増えるといえます。

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宮川伸

衆院議員

 1970年生まれ。カルフォルニア大や東京大医科学研究所で、生命の起源や創薬の研究に携わった後、製薬ベンチャー起業を設立。理学博士。2017年衆院初当選。比例南関東、当選1回。立憲民主党。