日本の種子と農家の権利を守る

川田龍平・参院議員
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川田龍平氏=須藤孝撮影
川田龍平氏=須藤孝撮影

 種苗法改正案は、収穫物から種を取り出して収穫を繰り返す「自家増殖」を、登録された品種に関しては原則禁止にするものだ。新品種開発者の権利を守る狙いがあるが、これまで農家が普通に行ってきた自家増殖ができなくなることで、負担が増えることが懸念されている。

 都道府県がコメなどの種子を安定的に供給するよう定めた主要農作物種子法の廃止や、都道府県が持つ種苗に関する知見を民間事業者に提供するよう求める農業競争力強化支援法などに続く、一連の流れのなかにある。

 種苗はこれまで、国や都道府県などの公的な機関が主に開発し、許諾料なども安価に抑えられてきた。しかし、政府は品種開発の担い手を公的機関から民間に移す規制緩和を進めている。企業による種苗の独占が進み、価格が高騰する危険がある。

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川田龍平

参院議員

1976年生まれ。「薬害エイズ事件」の東京HIV訴訟原告団。未成年者のHIV感染者として日本で初めて実名を公表。2007年参院初当選。食の安全・安心を創る議員連盟事務局長。立憲民主党。参院比例代表、当選3回。