エッセンシャルワーカーと最低賃金

古賀伸明・前連合会長
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古賀伸明氏=内藤絵美撮影
古賀伸明氏=内藤絵美撮影

 8月に入っても、新型コロナウイルス感染拡大の勢いが止まらない。

 こんな状況の中でも、社会機能を維持し私たちの命や生活を守るために、最前線で働き続けている医療・介護・福祉・保育や公共交通機関、生活必需品の生産・物流・販売などに従事する人たちがいる。感染のリスクにさらされながら働く多くのエッセンシャルワーカーと呼ばれる人たちだ。このコロナ禍で私たちは、その人たちの重要性を皆が再認識するとともに、不十分な待遇に置かれている現状も浮き彫りになった。

 この人たちの中には非正規雇用も多く、最低賃金に近い賃金で働く人も少なくない。彼ら彼女らに「ありがとう」と感謝するだけでなく、感染防止対策はもちろんのこと、賃金などの労働条件を引き上げていくことを政策的に行っていくことが急務である。

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古賀伸明

前連合会長

1952年生まれ。松下電器産業(現パナソニック)労組中央執行委員長を経て、2002年電機連合中央執行委員長、05年連合事務局長。09年から15年まで第6代連合会長を務めた。現在は連合総研理事長。