新型コロナ、無症状でも先回りして検査を

保坂展人・世田谷区長
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保坂展人氏=伊藤奈々恵撮影
保坂展人氏=伊藤奈々恵撮影

 世田谷区(東京都)内では新型コロナウイルス感染者数が7月に第2波を迎えた。高齢者施設や子どもの施設での、クラスターやその手前の集団感染事例も目立っており、危機感を持っている。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるには、検査の網の目を細かくしていくことが重要だ。世田谷区は、従来の症状の疑いがある方へのPCR検査体制を倍増させるほか、社会的インフラを維持するための「社会的検査」として、介護施設や保育園・幼稚園の職員、特養などの施設入所予定者を対象としたPCR検査を9月中旬から始める。

 まず、症状がある方や濃厚接触者の方のためのPCR検査体制を現在の1日約300件から約600件に拡張する。高齢者施設や子どもの施設で感染者が発生すると、場合によっては濃厚接触者が大変多くなる。これまでに1施設で100人を超えたケースもあった。同時に複数の施設で感染が発生すると、現在の1日約300件の体制でも、オーバーフローしてしまう可能性がある。秋から冬にかけ、さらに規模の大きな波も来るかもしれな…

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保坂展人

世田谷区長

 1955年生まれ。教育ジャーナリストを経て96年から衆院議員を通算3期11年務めた。2011年より現職。3期目。著書に「相模原事件とヘイトクライム」「NO!で政治は変えられない―せたがやYES!で区政を変えた8年の軌跡―」など。