菅新政権に“本筋の改革”を期待

田中秀征・元経済企画庁長官
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田中秀征氏=宮武祐希撮影
田中秀征氏=宮武祐希撮影

 9月16日、菅義偉内閣が発足した。新首相は当初から「人事では改革に熱心な人を起用」と言い続けたが、その方針を貫けたのだろうか。

 まず、既定方針通り、党は二階俊博幹事長、内閣は麻生太郎副総理兼財務相を留任させて新しい党役員や閣僚ににらみをきかせるようにした。これで党・内閣の運営は楽になるだろうが、その分、両氏の発言力はより強くなり、首相を悩ますことになるかもしれない。

 党や内閣の人事には、恩を受けた個人や派閥への配慮がにじみでている。初当選同期生にも手厚く配慮。そして、選挙地盤を継承させてくれた小此木家に対しても、子息八郎氏を入閣させて報いているようにみえる。

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田中秀征

元経済企画庁長官

1940年長野県生まれ。東京大学文学部西洋史学科、北海道大学法学部卒業。83年衆議院議員初当選。93年6月に新党さきがけを結成し代表代行に就任。細川護熙政権の首相特別補佐。第1次橋本龍太郎内閣で経済企画庁長官などを歴任。福山大学教授を30年務め、現在、福山大学客員教授、さきがけ新塾塾長。主な著書に「日本リベラルと石橋湛山――いま政治が必要としていること」(講談社)、「判断力と決断力――リーダーの資質を問う」(ダイヤモンド社)、「自民党本流と保守本流」(講談社)、「平成史への証言」(朝日新聞社)。