コロナ禍のなかでの五輪 観客は選手の原動力

朝日健太郎・参院議員
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朝日健太郎氏=須藤孝撮影
朝日健太郎氏=須藤孝撮影

 オリンピック憲章に書かれているオリンピック・パラリンピックの本来の趣旨は、国際協調であり、国際社会の団結であり、人類の繁栄であり、人間としての根源を共有することにある。コロナ禍があったことで、東京オリンピック・パラリンピックは憲章の原点に返る大会にならなければならない。

 コロナ禍だけではなく、国際社会がさまざまな課題を抱えるなかで、アスリートが手を取り、競い合う姿を世界中に見てもらうことに大きな意味がある。私自身も経験したが、政府同士では必ずしも日本と歩調があっていない国の選手とも、スポーツでは同じ場所にいることができる。これがオリンピック・パラリンピックの価値だ。国際社会の協調と団結を、スポーツというツールを使って示す大会にすべきだ。しっかりとした感染防止策をとり、日本をはじめ世界中のアスリート、観客に対して、安心安全な大会だというメッセージを出し、大会を実現したい。

「無観客試合」でスポーツの価値を痛感

 観客の規制が焦点になっている。コロナ禍を体験するまでは、アスリートはどこかで「自分のパフォーマンスさえしっかり出せればいい」と思っていたところがある。私も選手当時は、結果を出すことで画面の向こうのファンに届けばそれでいい、と思っていた部分もあった。

 しかし、今回、無観客の競技を経験したことで、アスリートはスポーツをやる意味を考え直したと思う。…

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朝日健太郎

参院議員

1975年生まれ。男子バレーボール日本代表を経て2002年にビーチバレーに転向。北京、ロンドン五輪に出場し、12年に選手引退。16年参院初当選。東京選挙区、当選1回。自民党無派閥。