緊急事態宣言の遅れは異常事態 政府は現場の危機を理解していない

田村智子・共産党政策委員長
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田村智子氏=玉城達郎撮影
田村智子氏=玉城達郎撮影

 緊急事態宣言にいたる政府の対応には怒りしかない。我々は昨年秋の臨時国会の時から、冬になれば第3波がやってくるので医療や保健所の体制を含めて備えなければならないと繰り返し言っていた。しかし、国会で何回、質問しても政府は「感染状況を見て」と繰り返すばかりでGoToキャンペーンさえ、なかなか停止しようとしなかった。感染症を甘く見ていた。

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会も、11月20日にGoToトラベルの運用を見直すよう提言するなど明確なメッセージを出したのに、政策は変わらなかった。理解不能の異常事態だ。

科学的知見に基づく政策目標が見えない

 政府は科学的知見に基づき、感染状況をふまえて政策目標を示し、感染拡大を抑えながら国民生活も破綻させない共通目標を持ち、医療体制の逼迫(ひっぱく)などもふくめた情報を国民と共有しながら対策をとらなければならない。…

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田村智子

共産党政策委員長

1965年生まれ。党国会議員団事務局、国会議員秘書などを経て2010年参院初当選。共産党副委員長。比例代表、当選2回。