子宮頸がん「HPVワクチン」 対象者に正しい情報届けたい

三原じゅん子・副厚生労働相
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三原じゅん子氏=宮本明登撮影
三原じゅん子氏=宮本明登撮影

 13年前、私は子宮頸(けい)がんを患い、子宮を摘出する手術を受けた。医師から告げられた「お子さんは諦めてください」の言葉は忘れられない。親友も同じ病気で亡くなった。

 子宮頸がんは今、ワクチンで予防できる病気になっている。小学6年から高校1年相当の女性は、この病気を防ぐ「HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン」の定期接種対象で、自己負担なしで接種することができる。しかし、ワクチンの積極的勧奨(接種を勧めるお知らせを個別にお送りすること)は2013年に止まり、自分が定期接種の対象であっても、それがわからない状態が続いていた。

 昨年9月に副厚生労働相に就任して以降、定期接種対象者への周知を徹底するよう、昨年10月と今年1月の2度にわたって都道府県に通知した。接種をするかどうかはご本人の選択になるが、まずは一人でも多くの人に正しい情報を届けたい。

仲間に支えられた闘病

 自分が患うまで子宮頸がんは、あまり聞いたことがない病気だった。医師の説明だけではよくわからず、インターネットで調べたが、いい話はない。怖かった。がんの進行が早く、検査するたびに結果が悪くなった。先が見えない。何を頼っていいのかわからない。気持ちが沈んでいくばかりだった。

 支えてくれたのは、同じがんの仲間だった。友達の友達が、この病気の経験者だった。つらいときは、彼女が私の話を聞き、支えてくれた。こういう手術を受けたら、こういう後遺症が起きるなど、一番ほしい情報を教えてくれた。「がん友」が「がん友」を呼び、輪が広がっていった。自分よりももっと重いがんで闘っている人がたくさんいることも知った。…

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三原じゅん子

副厚生労働相

1964年生まれ。2010年参院初当選。参院厚生労働委員長、自民党女性局長などを歴任。参院神奈川、当選2回。自民党。