Social Good Opinion

自分の意思を信じて前を向いて生きられる世の中を作るため、今日もだれかの伴走者になる

水谷有沙・南山大学国際教養学部4年
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水谷有沙さん
水谷有沙さん

 「女の子なのにそんなに頑張ってすごい!」

 「若いのにすごいよね!」

 「女の子だから結婚・出産を前提にして自分のキャリアを考えた方が良いよ!」

 大学生活を過ごす中で、実際にかけられ、そしてわたしの心を苦しめた言葉たちだ。もちろん声をかけた本人に悪気はないことは重々承知の上で、その言葉たちを受け入れることができなかった。

 性別や年齢という生まれ持ったものにより、選択肢や可能性がぐっと狭められてしまう世の中に義憤を覚える。女性だからという理由で色眼鏡をかけてみられたり、若いからという理由でなぜかタメ口で話されたり、そういうひとつひとつの振る舞いに傷ついてしまう。

 女性として生まれていちばん苦しかったなと思ったのは、自分のキャリアや人生について考えるタイミングだ。なぜ自分のしたいことが100%で未来を考えるのではなく、まだわからない将来のライフイベントを前提とした上で未来を描くことが普通とされているのだろう。社会人の方や先輩とお話しするたび、疑問に思っていた。

 一人一人が持っている価値観は異なるにもかかわらず、世間一般に正解だと言われているものに乗っていくことに違和感を覚え、わたしは固定概念にとらわれず自分のしたいことをしながら生きる道を歩みたいと思った。

 それからというもの、わたしは必死で長期インターンや、フリーランスとしての仕事に励んだ。社会経験もわずかな大学生のわたしにできることは正直少なかったけれど、毎日必死だった。

 必死に毎日を過ごしたけれど、かけられた言葉は「女性なのに/若者なのにすごい」というものばかり。多くの人たちは「人間としてのわたし」ではなく「女性/若者としてのわたし」を求めていて、なんだかとっても悔しかった。

 「まだ大学生なんだから、そのような扱いを受けるのは当たり前だよね」という意見もあると思うけれど、わたしはわたしとして生きていきたかった。だから何かのフィルターに通して評価をされていたり、求められたりする感覚が受け入れられなかった。

 受け入れられない感覚に負けることがいちばん嫌だから、負けぬよう、わたしは歩みを止めず努力を進めた。女性とか若者とか、そういうフィルターを外しても、わたしがわたしであれるよう前を向いた。

 歩みを進める中で、やはりわたしのように固定概念にとらわれた発言やフィルターに苦しみを覚える女性に多く出会った。またそのような女性は地方に暮らしていることが多い。都会と地方とではジェンダーや年齢に関する認識が大きく異なっている。

 それからというもの、ジェンダーにおけるあらゆる不平等に関心を持つようになった。わたしが目指すのは「女性が働きやすい世の中」ではなく「あらゆる人々が自分の意思を信じて前を向いて生きられる世の中」の実現。そのためにまず現在苦しむことが多い女性に着眼し、何かしらの策を打つ必要があると考えた。

 そんな時に出会ったのは「SHE株式会社(以下SHE)」という企業。SHEでは、一人一人が自分にしかない価値を発揮し、熱狂して生きる世の中を作ることをビジョンに掲げ、21世紀を生きる女性の伴走者となるサービスを展開している。

 わたしは縁あって、キャリアプランナーやその他業務を通し、固定概念にとらわれず自分らしく生きていきたい女性の後押しを多くさせていただく機会をいただいた。その中で、世の中にはこんなにも意思を持った素晴らしい女性がたくさんいらっしゃることに気づかされ、心打たれた。

 わたしの抱く義憤は簡単には解消することはできないけれど、自分らしく生きたいすべての女性の伴走者として着実に歩みを進め、あらゆる人々が自分の意思を信じて前を向いて生きられる世の中を実現していきたい。

水谷有沙

南山大学国際教養学部4年

 1998年生まれ。南山大学国際教養学部4年生。SHE株式会社インターン兼フリーランサー。国籍や性別など持って生まれたもので差別が起こる世の中に疑問を覚え、大学で社会学と持続可能性についてを学ぶ。その後、自身の経験を踏まえジェンダー問題に関心を持ち、SHE株式会社でインターンとして従事。