総務省接待問題で露見した官僚組織崩壊と権力者びいきの体質

今井雅人・衆院議員
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今井雅人氏=岡本同世撮影
今井雅人氏=岡本同世撮影

官僚組織弱体化の悪循環

 総務省の接待問題が広がりを見せている。放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男らによる接待だけでなく、NTT幹部による高額な接待も繰り返されていた。国家公務員の倫理規程を大きく逸脱したものであり、非常に問題だ。

 これらの問題には二つの側面がある。まず、挙げられるのは官僚組織の弱体化だ。安倍政権が長期化し菅義偉首相が政権を引き継ぐ中で、内閣人事局で握った人事権をてこに官邸支配が進んだ。官邸のトップダウンに従わなければならず、官庁の自主性が奪われ、自主性が奪われることによって組織が沈滞化し、規律が緩み、さらに弱体化が進むという悪循環に陥っているのではないか。

 接待は特定の幹部だけでなく、幅広く対象になっていた。さらに当初は東北新社以外の違法接待はないとしていたのに、NTTの問題が噴出した。官僚が会食を断ったという話もほとんどなく、組織的に完全に規律が緩んでいると言わざるを得ない。

悪質な「虚偽説明」

 しかも、ごまかすような釈明を繰り返しており、悪質だ。…

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今井雅人

衆院議員

1962年生まれ。2009年衆院初当選。維新の党で幹事長、政調会長、民進党で幹事長代理などを務めた。衆院比例東海、当選4回。立憲民主党。