選択的夫婦別姓 男性も当事者だ

井出庸生・衆院議員
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井出庸生氏=須藤孝撮影
井出庸生氏=須藤孝撮影

 夫婦同姓という現行制度はよいことだ。また現行制度を前提に、不都合を解消するための旧姓使用もよいことだ。しかし、自分の名字を変えたくない人、家の問題として名字を残したい人がいる。我慢している人もいれば、結婚を諦めたり、事実婚をしたりしている人がいる。最近は、選択的夫婦別姓の法改正を期待して待っている若い人もいる。

 そうした人たちの選択肢を広げるために、選択的夫婦別姓制度が必要だ。困っている人に向き合うことは、政治の重要な役割だ。待っている若い人がいるならばなおのこと、スピードを上げて実現したい。

 昨年、橋本聖子男女共同参画担当相(当時)に申し入れをした。アスリートだった橋本さんは若者のことを「ユース」と表現するが、「とにかくこれから結婚するユースの意見を聞こうと思ってやってきた。個人のことであっても家庭のことであっても、ユースが自分たちの問題を自分たちで決めることができる社会を作ってあげたい」と言っていたのが印象的だった。また橋本さん自身も「ユースの話を聞くにつけ、いつまでもこれまでの定型の国会答弁をし続けるのだろうか」という問題意識を持っているとも話していた。

青野さんに気づかされた

 私はもともと政治家になる前もなってからも、選択的夫婦別姓を望む人がいるならばそれでいいじゃないか、というような考えだった。しかし、「サイボウズ」の青野慶久社長が妻の名字に変え、旧姓使用をして、男性単独で訴訟を起こした時に、はじめて自分も当事者であることを意識した…

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井出庸生

衆院議員

1977年生まれ。NHK記者を経て、2010年参院選長野選挙区に出馬し惜敗。12年衆院選初当選。衆院長野3区、当選3回。自民党麻生派