玉木雄一郎「新しい政治」

憲法の国会審議 欠席はしない リングにあがって戦う

玉木雄一郎・国民民主党代表
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玉木雄一郎氏=根岸基弘撮影
玉木雄一郎氏=根岸基弘撮影

 国民民主党は、時代の変化に合わせて積極的に憲法の議論をやっていく「論憲」の立場だ。

 国民民主党は昨年12月に、12回にわたる議論に基づき「憲法改正に向けた論点整理」を発表した。野党から全文、つまり包括的な憲法改正条文案が出たのは初めてだ。憲法とは「国のかたち」を示すものだ。だから、序文も含めて全体像を示さなければ、我々が何を考えているのかを国民に示すことはできない。

 その中でまず我々が提案しているのが、デジタル時代の「データ基本権」だ。これは個人の情報を守ったり、自らの情報に対する自己決定権を保障したりするものだ。憲法の役目は国家権力に対する歯止めだ。であれば、国がデータを独占して悪用する、あるいは我々の知らないところでグーグルやフェイスブックなどの巨大プラットフォーマーがデータを利用して国民をコントロールしようとするようなことを防ぐための新たな人権規定を議論すべきだと提案している。

 次に、国と地方の関係も整理する必要がある。コロナ禍で明らかになったように、東京、大阪、北海道、岩手、地域によって事情が違う時に、中央集権的に国が全部、同じルールでやるというのはうまくいかない。国が権限と財源をできるだけ地方に移譲して、その地方に応じた的確な行政ができるような基盤を作らなければならない。日本国憲法には地方自治に関する条文が4カ条しかない。地方の視点から書き込む必要がある。

与野党で合意できるテーマで

 自民党の中山太郎氏が衆院の憲法調査会長だった20年ほど前は、最初の憲法改正は与野党が合意できるテーマでやろうというコンセンサスがあったのではないか。賛否を二分するようなテーマを国民投票でやると国民が割れてしまう。少なくとも最初の国民投票のテーマとしてはよくない。国民の権利を守るものであったり、みなが必要だと一致できたりするようなテーマから始めないと、憲…

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玉木雄一郎

国民民主党代表

1969年生まれ。93年大蔵省入省。2009年衆院初当選。民主党政調副会長、民進党幹事長代理、希望の党代表などを歴任。旧国民民主党の代表を務めた後、立憲民主党などとの合流新党へ参加しない議員で結成した新「国民民主党」の代表に引き続き就任した。早くから旧民主党若手のホープとして知られ、実家は兼業農家で農政通でもある。衆院香川2区、当選4回。