授かって知った双子出産・育児のリアル

高瀬弘美・参院議員
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高瀬弘美氏=伊藤奈々恵撮影
高瀬弘美氏=伊藤奈々恵撮影

 昨年9月に双子(第2子、第3子)を出産しました。双子の妊娠は母体への負担が大きく、子ども1人の場合とは大きく異なりますが、それがあまり知られていません。私自身、第1子の出産時とは大変さが全く違いましたが、妊娠するまで知りませんでした。理解を広げられたらと思っています。

体への負担が大きい双子の妊娠・出産

 「双子です」と告げられたときはうれしさより、不安の方が大きかったです。まず驚いたのが、双子の妊娠には「安定期がない」ということ。子ども1人の妊娠であれば妊娠5カ月から7カ月ぐらいまで、すこし落ち着いた期間がありますが、双子の場合はそれがない。妊娠糖尿病や妊娠高血圧症、切迫早産にもなりやすく、入院される方が多いです。

 出産前の1カ月、長い方だと2~3カ月、もっと長く入院する方もいらっしゃいます。私も医師から入院を勧められましたが「安静にします」と約束し、自宅安静にさせてもらいました。

 多胎妊娠の場合、出産予定日の14週前から産前休暇を取得できます。単胎妊娠の場合の6週と比較して非常に長いですが、私自身予定日14週前には少し動くだけで息苦しくなるようになりました。おなかの大きさも普通ではありません。子宮頸管(けいかん)が短くなるなどのトラブルも出始めました。予定日の14週前から安心して休めるというのは大事なことだと思います。

 双子の場合、多くの方が帝王切開で出産します。普通分娩(ぶんべん)に比べて帝王切開は体の回復に時間がかかります。私も帝王切開で出産しましたが、予定日の14週前から動くのもままならなくなって体力が落ちているところに、さらに帝王切開で大きな負担がかかり、いきなり2人の育児が始まります。夜も2、3時間ごとに授乳するので眠れませんし、とにかく体がきつかったです。

 出産時に1週間入院しましたが、新型コロナの影響で面会が許可されたのは出産の当日、夫と15分だけでした。家族と会って話せないという心理的なダメージは非常に大きかったです。1人きりという孤独感に加え、子どもを無事に育てなければという責任感も重くのしかかりました。出産経験があったので、心の準備はできていたと思うのですが、それでも落ち込みました。

親の孤立防ぐ支援を

 退院後も産後3カ月は、とにかく寝られません。外出もできません。体もボロボロです…

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高瀬弘美

参院議員

 1981年生まれ。外務省を経て、2016年参院選で初当選。参院福岡、当選1回。公明党。