入管の隠蔽体質、責任逃れを許すな 法改正よりビデオ非開示を選んだ法務省

階猛・衆院議員
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階猛氏=岡本同世撮影
階猛氏=岡本同世撮影

 政府・与党は5月、外国人の在留管理を厳格化する入管法改正案を取り下げる方針を固め、事実上の廃案が決まった。改正案を巡っては、与野党で修正協議を行い、歩み寄りもあったが、最終的に決裂した。

 収容先の名古屋出入国在留管理局で3月に亡くなったスリランカ女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)の室内を映したビデオの開示を法務省が拒否したからだ。

 法改正を断念してでも見せたくないほどビデオの中身がひどいものなのか。ビデオの開示なくして真相の究明はできない。

我々がビデオ開示を求めた理由

 ウィシュマさんは嘔吐(おうと)を繰り返し、食欲不振、体重減少などを訴え、条件付きで一時的に解放される仮放免や外部病院での点滴などを求めていた。

 しかし、要望は認められず、3月6日に搬送先の病院で死亡した。なぜ亡くなったのか、なぜ要望は受け入れられなかったのか。真相を知るため、遺族や支援者は死亡直前の監視カメラのビデオの開示を求めている。

 入管の事件を隠そうという態度は…

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階猛

衆院議員

 1966年生まれ。銀行員などを経て2007年衆院補選で初当選。総務政務官、民進党政調会長、国民民主党憲法調査会長などを歴任。立憲民主党。衆院岩手1区、当選5回。