ガラスの天井破るクオータ制「呼び水」が必要だ

中川正春・元文部科学相
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中川正春氏=須藤孝撮影
中川正春氏=須藤孝撮影

 超党派の「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」の会長として、6月10日に全会一致で成立(参院で先議され、衆院で成立)した政治分野における男女共同参画推進法改正のとりまとめにあたった。

セクハラ、マタハラの防止策を要請

 改正法では新たに、政党や国、地方自治体に対して、セクハラやマタニティーハラスメントの防止策を講じるよう要請した。議員活動と妊娠、出産、育児などとの両立を支援するため、議会の欠席理由を拡充することも求めている。

 候補者に占める女性割合の数値目標の設定を各党に義務付ける規定(クオータ制)を盛り込むことも検討したが、今回は見送った。

緩やかなものからクオータ制導入を目指す

 クオータ制については緩やかなものであっても導入は容易ではない。しかし、これからも目指すべきだと考えている。議連の議論のなかで検討したのは、衆院の比例代表で候補をグループ分けできるようにする案だ。

 法律には男女と書かず、グループ分けを可能とするだけだ。政党が候補を男女別にグループ分けすれば、小選挙区の惜敗率で男女交互に議席を得るようにすることが可能になる。政党が自らの判断でそのようにできる、というだけであって制度化ではない。こうした「緩やかな」ものから、実現を目指したい。

3割がカギ

 よく「ガラスの天井」と言う。政治家だけではなく、経営者でも地域のリーダーでも同じだが、3割以上になるとロールモデルができて、その後は天井が破れていくとされる。

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中川正春

元文部科学相

1950年生まれ。三重県議をへて、96年衆院初当選。副文部科学相、文科相、防災、少子化、男女共同参画担当相などを歴任。衆院三重2区、当選8回。立憲民主党。