「フェムテック」を当たり前に 経済的社会的な効果も期待

宮路拓馬・衆院議員
  • 文字
  • 印刷
宮路拓馬氏=岡本同世撮影
宮路拓馬氏=岡本同世撮影

 「フェムテック(Femtech)」(Female(女性)+Technology(テクノロジー))は、女性の活躍を後押しするためのツールになることを前稿<「フェムテック」を当たり前に 女性が活躍できる環境を>で論じた。最新の技術や研究を反映させたフェムテック関連商品・サービスは、女性特有の症状への悩みに大きな助けとなろう。

 しかし、フェムテックは女性のためのものだけではない。経済的、社会的にも大きなプラス効果が期待できるものだ。

二つの経済的インパクト

 フェムテックの推進は、二つの大きな経済的なインパクトがある。日本医療政策機構が2018年に行った調査(全国18~49歳のフルタイムの正規社員、派遣社員など女性2000人を対象)によると、PMS(月経前症候群)や月経随伴症状といった月経周期に伴う心身の変化により、仕事のパフォーマンスが半分以下になる人が約半数いたという。

 経済産業省ヘルスケア産業課がまとめた資料「健康経営における女性の健康の取り組みについて」で紹介されている試算では、月経随伴症状などによる労働損失は年間4911億円にも上る。通院費用(推計額930億円)や医薬品(推計額987億円)なども含めれば、総計6828億円の社会経済的負担となるという。

 さらに日本医療政策機構がまとめた16年の調査報告によれば、乳がん、子宮頸がんなど婦人科系疾患や更年期に関する問題の影響も含めると、医療費(年間1.42兆円)と生…

この記事は有料記事です。

残り1196文字(全文1811文字)

宮路拓馬

衆院議員

 1979年生まれ。広島市財政課長、総務省秘書課課長補佐などを経て2014年衆院選で初当選。衆院比例九州、当選2回。自民党石原派。