Social Good Opinion

環境問題への向き合い方、発信の仕方について考える

新垣啓介・サスティナブルオンラインセレクトショップ運営
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新垣啓介さん=東京都内のレンタルスペースにて、松井亮さん撮影
新垣啓介さん=東京都内のレンタルスペースにて、松井亮さん撮影

 異常気象、気候変動、環境問題、現在さまざまなメディアでこういった文言を目にすることが増えてきました。

 この問題は日本だけでなく、地球規模で早急に対応していかなければならない非常にシリアスな問題です。それと同時にこれから先何十年、何百年と人類が向き合い続けていかなければならない問題でもあると僕は考えています。その上で僕たちは改めて環境問題との向き合い方について考えるべきだと僕は感じています。

 これから先ずっとシリアスに向き合い続けることは、本当に持続可能なのだろうか?

 これから先、僕たちはどう環境問題に向き合い、発信していくといいのだろうか?

 これを読んでいるあなたも、一緒に考えてくれるとうれしいです。

関心が向いていない層にどう関心を持ってもらえるかを考える段階へ

 もちろん、今世界各地で起きている現状を「知り」「考える」ことは本当に大切なことです。地球が置かれている現状をより多くの方に知ってもらうことで一人でも多くの人に関心を持ってもらい、考え、行動してもらう。

 ただ、そういった現状や事実を知ることをきっかけに行動し始める層はもうすでに、行動を起こし始めていると僕は思っています。まだ現状の環境問題に関心が向いていない層へのアプローチの方法を模索していくべき段階に入ったのではないかと僕は考えています。

 特に、環境に対する関心も薄く、環境問題と言われても規模が大きすぎて、今ひとつピンと来ない、地球規模の問題というよりは自身の日々の暮らしを大切にしていきたい、そう感じている方も少なくないはずです。

 そういった方々にも、環境に関心を向けてもらうためには、大きく分けて二つのアプローチがあると考えています。

 一つ目はよりパーソナルに一人一人の関心を揺さぶるトピックを交えて発信していくことです。ファッション好きであればサスティナブルファッションに関するトピックを、ビジネスマンであれば、環境課題とビジネスに関するトピックを、というように、より細分化したサスティナブルに関する発信が今後必要とされると考えています。

 もう一つは、実際に行動を起こして活動に取り組んでいる僕らが「楽しむということ」です。僕自身、サスティナブルに関するイベントを企画しているのですが、そのイベントにおいても、実際に参加してくれる方々や企画している僕自身が「楽しむこと」を最優先事項にしています。

 理由は非常にシンプルで、楽しめなければ継続することがつらくなってくるからです。これは意外と忘れがちなことですが、すごく重要でシリアスな現状を知れば知るほど、思いが強くなればなるほど熱が入ってしまい、自身がつらくなったり、発信が攻撃的になってしまったりする人たちをこれまで見てきました。

 どんなに正しくても、それを発信している本人がつらそうだったり、発信する言葉や表現の仕方が攻撃的だと、多くの人はその時点で関心を向けなくなってしまいます。

 また、自身が楽しんで取り組んでいる様子はそれだけで影響力を持っています。普段使っているSNSを想像してみてください。自分の身近な家族、恋人、友人の楽しんでいる様子を見て、自分も行ってみたり、商品を購入してみたり、それについて調べてみたりすることが少なくないと思います。

 時と相手によってはあなたの楽しんでいる様子は、有名で発信力のある人の説得力のある言葉と同じくらいの影響力を持つのです。

最後に

 これから先もずっと長く真剣に向き合っていかなければならない環境問題だからこそ、シリアスになり過ぎず、持続し続けられる向き合い方は人それぞれで違うと思います。この記事をきっかけに、自分自身の向き合い方も考えてみてくれるとうれしいです。

新垣啓介さん
新垣啓介さん

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新垣啓介

サスティナブルオンラインセレクトショップ運営

 1996年生まれ。農業を体験することから、人の経済活動における環境破壊を知り、サスティナブルな暮らしに関心を持ち、現在はサスティナブルなイベントの企画、サスティナブル男子としてInstagramでの発信やサスティナブルな商品だけをセレクトした、オンラインセレクトショップを運営している。