根が深い「政治とカネ」 広島で戦って考えた

宮口治子・参院議員
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宮口治子氏=内藤絵美撮影
宮口治子氏=内藤絵美撮影

 公職選挙法違反で有罪が確定した河井案里元参院議員の当選無効に伴う参院広島選挙区再選挙で初当選した。選挙戦では河井氏や自民党への怒りももちろんだが、「県民として恥ずかしい思いをさせられた」という声を多く聞いた。

 選挙後、支援者からは「当選してくれてありがとう」と言われた。私が当選したことで「広島県民は金権政治を許す県民ではないということを日本全国に示せた」と言われた。県民の皆さんの思いを背負った選挙戦だった。

 選挙期間中は、ぜひとも投票に行って有権者の意思を示してほしいと訴えたが、結果的には投票率は低かった。2019年7月の参院選広島選挙区の44.67%を11.06ポイント下回る33.61%だった。ただ、保守の強い地盤で私が勝ったのは与党支持者の方が、投票に行かないことで意思表示をしたのだろうと受けとめている。

 一方で、私自身も、事件が起きた時は、自分が再選挙に出馬するとは思っていなかったが、「またか」という政治への諦めるような感じも持ったことも確かだ。事件は国民の政治不信を高めた。自分が国会議員になったことで、その政治不信を少しでも解消したい。

常態化していたのでは

 事件では現金を受け取った広島県議ら100人が不起訴処分になった。現金授受が日常的に行われていたかどうかについては当事者以外にはわからないことだが、しかしあまりに多くの方が実際に現金を受け取っていた。やはり常態化していたと言わざるを得ない。想像する以上に根が深い問題だ。

 自民党の二階俊博幹事長が記者会見で「ずいぶん政治とカネの問題はきれいになってきている」と発言したのには本当にあきれた。自民党の支持者でもこの発言がその通りだと思う人はほとんどいないだろう。…

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宮口治子

参院議員

 1976年生まれ。フリーアナウンサーなどを経て、21年4月の参院広島選挙区再選挙で初当選。当選1回。会派は立憲民主・社民に所属。