女性天皇・女系天皇を認めなければ皇室は存続できない

小宮山洋子・元厚生労働相、ジャーナリスト
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皇居に入られる天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=皇居・半蔵門で2021年1月1日(代表撮影)
皇居に入られる天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=皇居・半蔵門で2021年1月1日(代表撮影)

 安定的な皇位継承案を議論する政府の有識者会議(座長:清家篤元慶応義塾長)は、6月末に、皇族確保策について、女性皇族の婚姻後の皇籍維持と、旧宮家(旧皇族)の男系男子と現皇族による養子縁組の2案を軸とした「今後の整理の方向性」をまとめました。

 これは、当初の目的とはほど遠く、弥縫(びほう)策としか思えないものです。男系男子を強力に主張する保守派への配慮もあって、民主党の野田政権の時に打ち出された女性宮家の創設すら、見送られたとのこと。踏み込めば意見は絶対にまとまらないと、官邸筋(誰?)が強調した、とのこと。各種の世論調査をみても、多くの人が、女性天皇にも、女系天皇にも賛成しています。

 日本は、超少子化社会になっています。皇室だけが例外というわけにはいきません。天皇陛下の次の世代の男性皇族は、悠仁(ひさひと)さま1人だけです。その結…

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小宮山洋子

元厚生労働相、ジャーナリスト

 1948年生まれ。NHKアナウンサー・解説委員を経て、98年参院初当選。2003年衆院初当選。副厚生労働相、厚労相、少子化対策担当相などを歴任。13年に政界引退。