
緊縮同士が争う自民党総裁選
自民党総裁選が告示された。河野太郎行革改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行が立候補を届け出て、4人の争いになった。
本来であれば、外交や安全保障など、国政全般にわたって各候補の政策を点検すべきなのだが、ここでは、経済政策に絞って、各候補の主張をみていこう。
河野氏は、以前から財政緊縮の発言を繰り返してきた。脱原発に関しては、原発の再稼働を容認するなど、路線変更をしたが、財政政策については、路線変更はなかったようだ。河野氏は、9月10日の出馬会見で「個人を重視する経済政策」を掲げながら、その具体策として示されたのは、「労働分配率を一定水準以上にした企業に法人税の特例措置を設ける」ということだった。個人を重視するなら、個人を減税すべきだが、法人減税とい…
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