野党を取り込んで「3党連立」が政治安定のカギ

亀井静香・元建設相
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亀井静香氏=玉城達郎撮影
亀井静香氏=玉城達郎撮影

 今の野党には俺たちが政権を取るという迫力がない。政権を取ったら俺たちがこれをやる、というのが出てこない。ノミが食うみたいに、ちょこちょこ批判しているだけではだめだ。「日本をどうするか」を出さなければならない。自民党もこういう時は若手の出番だ。年功序列をやってはいけない。

 しかし、どうも今の政治家はにおいもしなければ味もしない。日本全体が蒸留水のようになっている。そのことが残念だ。ただ岸田文雄首相は菅氏が退陣を表明する前に、菅氏に挑戦し、辞めろと言った。そこは度胸があった。

三本足が安定する

 衆院選の結果がどうなるかはわからない。しかし自民党、公明党だけの連立ではダメだ。たとえ、自公で過半数の議席を獲得したとしても、もう一党加えて連立政権を作るべきだ。政権は二本の足よりも三本の足のほうがいい。安定する。

 私は自社さ政権を経験しているが、3党のほうがやりやすい。国民民主党の玉木雄一郎代表には「連立に入れ。トロイの木馬になれ」と言っているが、「はい」とは言わないな。

 変えるべきは東京中心の日本だ。江戸時代は各藩が跋扈(ばっこ)し、それぞれの特色があり、生活があった。今は地方はがらがらになっている。地方は極限まで疲弊している。これを変えるには財源を思い切って地方に渡す。東京はもういい。コロナ禍で東京の一極集中に問題があることがはっきりした。日本を良くするためにはもっと人口を地方に移す必要がある。

菅氏はコロナ対応から逃げ出した

 コロナ禍への対応は誰がやっても難しい問題だ。しかしやるべきことをやらなかった。地域と期間を限定し…

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亀井静香

元建設相

1936年生まれ。62年警察庁入庁。79年衆院初当選。13期。運輸相、建設相、自民党政調会長、金融担当相などを務めた。2017年衆院選に出馬せず引退した。