「野党共闘」だけでは支持されない 自らの目標を示せる党に

吉田晴美・衆院議員
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吉田晴美氏=藤井太郎撮影
吉田晴美氏=藤井太郎撮影

「受け皿にならない」と言われて

 今回の衆院選の半年前ぐらいから、自民党に対して「もういいかげんにして」という雰囲気は強くあった。その半面で「野党は受け皿になれていない」という批判も多かった。

 街頭に立っていると直接、「自民党でいいとは思っていないが、野党はダメじゃないか」「野党に期待したいけれども、もう少し自民党をハラハラさせるぐらい強くなって」「パワーがない」「頼りがいがない」と言われた。「吉田さんがもっと頑張って、(党を)突き上げて」と言われたこともある。

 そのなかで、特に最後の半年間は、女性から期待する声が増えた。介護や非正規雇用など身近な問題を訴えてきて、そのことがコロナ禍で苦しくなった女性たちの実感に重なったと思う。

有権者に迫られた野党共闘

 私が当選した東京8区は、前回2017年衆院選では、私自身も含めて6人(自民、立憲、希望、共産、無所属、諸派)も立候補した。石原伸晃氏という自民党幹事長、政調会長、閣僚を経験した大物がいて、しかも野党はバラバラ。「もう結果は分かっている」という雰囲気になってしまった。

 それから4年間、駅頭に立っていても「あの時、野党がまとまっていたら」「今回はどうなってるのか、やる気はあるのか」「立憲から(他党に)アプローチしているのか」とずいぶん言われた。

 今回も東京8区は共産党が擁立を取りやめたのは公示直前(10月15日発表。公示は同19日)で、またれいわ新選組の山本太郎代表が一時、東京8区での出馬意向を示すなど、本当にいろいろなことがあった。

 しかし、野党統一候補になれたことは大きな弾みになった。「いままで立憲に投票したことはなかったが、今回は投票した」という保守系の人たちの声も多く聞いた。局地的かもしれないが、少なくとも東京8区では受け皿になれたのではないかと思う。選挙に際しても多くの市民の方々に参加していただいた。

 共産党との共闘については、賛否両方の声があった。しかし、野党である立憲の候補が、小選挙区から国会に行くことの意味の大きさをまず、丁寧にお伝えしたことで、「どこかの党に向くのではなく、吉田晴美が訴えたことを実現してほしい。最後は党ではなくて人なのだからそのことを忘れないでほしい」という声をたくさんいただいた。

 枝野幸男代表が、共産党との「限定的な閣外協力」ということを打ち出した。自分自身の反省を含めて思うが、一般の人には意味が分からなかったのではないか。意味が分からない、伝わらないことは逆に疑問になってしまう。わかりやすく説明しなければならない。

山本太郎氏とはこれか…

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吉田晴美

衆院議員

 1972年生まれ。英国立バーミンガム大学大学院で経営学修士号(MBA)取得。投資・証券会社員、小川敏夫法相大臣秘書官などを経て、2021年衆院選で初当選。東京8区、立憲民主党。