玉木雄一郎「新しい政治」

対決より解決 新しい野党の姿

玉木雄一郎・国民民主党代表
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玉木雄一郎氏=吉田航太撮影
玉木雄一郎氏=吉田航太撮影

解決策を示す

 国民民主党が2018年5月の結党時から掲げてきた「対決より解決」という言葉は、選挙戦でも非常に訴える力があった。コロナ禍のなかで多くの人が仕事を失い、生活の不安を感じているなかで、与党であっても野党であっても、今の窮状を救う具体的な解決策を示してほしいというのが国民の思いだった。

 街頭でも、ネット上でも「対決より解決という姿勢がいい」という声をいただいた。我々にとっては当たり前にやってきたことだが、新しい野党の姿を示すことができた。

 国民民主や日本維新の会、れいわ新選組が議席を伸ばしたのは、何かを変えないことに一生懸命なのではなく、動かしていこうとする政党だと認識されたからだ。我々も「動け、日本。」と訴えた。

選挙のためだけではなく

 もう一つは「改革中道」だ。野党4党(立憲民主党、共産党、れいわ、社民党)の共闘、具体的には市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)を介した政策協定に加わらなかった。茨城5区では共産が候補を擁立するなかで、国民民主の候補が自民党候補を破って小選挙区で勝利した。選挙のためではなく、改革中道の理念を貫いたことが有権者に理解された。

 改革といっても新自由主義的な改革を意味するものではない。たとえば被選挙権年齢を引き下げて、衆院は18歳、参院は25歳にすることを主張している。高校生議員、大学生議員が誕生することで政治が変わる。

 またマイナンバー制度の活用による公的給付の自動振り込みなど行政システムの改革を地道に提案してきたことも評価された。「給料が上がる経済」を実現するために積極財政への転換を掲げた経済政策の改革も手応えを感じた。

理解されなかった「限定的な閣外協力」

 小選挙区制度では他党との候補者調整の必要は否定しない。自民と公明党はもちろん、維新と公明も大阪では事実上調整をしている。

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玉木雄一郎

国民民主党代表

1969年生まれ。93年大蔵省入省。2009年衆院初当選。民主党政調副会長、民進党幹事長代理、希望の党代表などを歴任。旧国民民主党の代表を務めた後、立憲民主党などとの合流新党へ参加しない議員で結成した新「国民民主党」の代表に引き続き就任した。早くから旧民主党若手のホープとして知られ、実家は兼業農家で農政通でもある。衆院香川2区、当選5回。