地方の声を迅速に国に届けたい
衆院選の出馬が持ち上がったとき、最初はお断りした。私は生まれも育ちも大阪・高槻。この故郷選出で府議を10年させていただいており、地元のために働きたいという思いが強かったからだ。
しかし、長く地方政治に関わっていると、どうしても法律の壁を感じてしまう。大阪都構想のような改革や港湾政策に取り組もうとすると、法律に阻まれ、忸怩(じくじ)たる思いをしたこともあった。
さらに出馬への決心に大きく影響したのが、国の新型コロナウイルスの感染拡大への対応だ。とにかく国の対策が遅いと感じた。「コロナは永田町で起きているんじゃない、地域で起きているんだ!」――我々維新は独自基準「大阪モデル」を作るなどして対策に奔走したつもりだ。しかし、どうしても国にしかできないことは多い。もっと地方の声を迅速に届ける必要があると強く感じた。
ただ、高槻市がある大阪10区で選ばれるためには、前回選挙で比例復活当選した自民党現職に加え、知名度抜群の立憲民主党の辻元清美さんに勝たなければならない。しかも昨年11月には、維新が掲げていた大阪都構想が住民投票で否決…
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