日米地位協定の改定を 沖縄の現状知ってほしい

新垣邦男・衆院議員
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新垣邦男氏=伊藤奈々恵撮影
新垣邦男氏=伊藤奈々恵撮影

 出馬を打診された時は、寝耳に水だった。6期18年議席を守った照屋寛徳さんの「この沖縄2区を守らなければならない」という熱い思いに打たれ、やってみようと決意した。思いを引き継ぎ、議席を守ることができて、ほっとしている。

沖縄ばかり強いられる犠牲

 安倍政権以降、自民党のやりたい放題が続いてきた。防衛相に就任すると誰もが、基地問題について「沖縄県民に寄り添って、ご理解いただく」と口にしてきた。しかし、口だけだった。県民投票で72%の人々が辺野古の埋め立てに反対しているにもかかわらず、政府は辺野古の新基地建設を意地で押し通そうとしている。マヨネーズ並みといわれる軟弱地盤を改良できるのかわからないのに、1兆円近い多額の国家予算をかけ、完成までには12年以上かかるという。その間に世界の軍事情勢も、大きく変わる可能性だってある。

 米国追随で、「中国有事、台湾有事は日本有事だ」とあおる政治家もいる。非常に危ないと思っている。一部の政治家の大きな声が、間違った方向に国民を誘導するようなことがあってはならない。しっかりと事実関係を検証しなければならない。

 国内の米軍専用施設の70%以上は沖縄にある。沖縄2区は嘉手納基地・普天間基地を抱える。頻発する米軍による事件・事故、深夜も早朝も続く騒音、有機フッ素化合物(PFAS)を含む汚染水流出による環境問題など、安全保障の名の下に、沖縄ばかりが犠牲を強いられてきた。国家の安全保障というのならば、本土にも平等に基地を持って行ってほしい。もちろん沖縄も応分の負担はする。他の都道府県には持って行けない、沖縄に基地があって当たり前というのはおかしな理屈だ。

米軍基地管理権を沖縄に

 なんとしても実現したいのは、日米地位協定の改定だ。野党の側からも憲法改正に向けた論議を求める声があるが、優先すべきは憲法改正の論議ではなく、日米地位協定の改定だ。全面改正が難しいのならば、まずは3条だけでも改定したい。…

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新垣邦男

衆院議員

 1956年生まれ。沖縄県北中城村長を経て、2021年衆院初当選。沖縄2区、当選1回。社民党。