立憲民主党は決して批判ばかりではない。必要な法案の成立には協力してきたし、国会論戦には是々非々の姿勢で臨んできた。しかし、実際とは異なって「野党は批判ばかり」と受け取られた。
もちろん問題のある法案を徹底的に批判するのは健全な野党として当然だ。しかし報道などでは、党の対決を重視する部分が実際以上に前面に出た。そのことが先の衆院選での敗北の一因になったと思う。立憲の姿を正しく伝える発信力が不足していたことは反省しなければいけない。
枝野幸男前代表が強調してきた、弱い人に寄り添ってその立場から政策を積み上げる立憲のやり方は変えるべきではない。一方で、政策立案の過程や理由をもっとわかりやすく、もっと強く情報発信していかなければならない。泉健太代表に代わってから記者会見の回数も増えた。代表自身がもっと政策について発信してほしい。
自公政権で苦しんでいるのは若者
特にSNSの活用も含め、若者に向けた発信が必要だ。今、一番苦しんでいるのは若者だ。若者が将来の夢を持てない、希望を描けなくなっているのは自公政権の政策に問題があるからだ。
小泉・竹中改革以来の安い労働力確保を目指す自公政権の政策によって…
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吉田統彦
衆院議員
1974年生まれ。ジョンズ・ホプキンズ大学フェロー、愛知学院大歯学部眼科教授(非常勤)などを経て、2009年衆院初当選。医師、医学博士。比例東海、当選3回。立憲民主党。
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