玉木雄一郎「新しい政治」

予算案に賛成した「野党」国民民主は永田町の作法を壊す

玉木雄一郎・国民民主党代表
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記者会見する国民民主党の玉木雄一郎代表=衆院第1議員会館で2022年2月22日、竹内幹撮影
記者会見する国民民主党の玉木雄一郎代表=衆院第1議員会館で2022年2月22日、竹内幹撮影

 野党として2022年度予算案に賛成した国民民主党の対応は、多くのメディアが「異例」と報道した。たしかにこれまでの価値観や判断基準からすれば異例に映るかもしれない。

 しかし「野党だから反対」というのは、永田町でしか通じない旧来の作法だ。国民のためになる政策を実現するためであれば「永田町の作法」を打ち破っていくのが国民民主だ。

対決より解決

 結党以来、国民民主党は「対決より解決」を掲げ、先の衆院選でも議席を増やした。政策の二つの柱は「給料が上がる経済」と「人づくりこそ国づくり」だ。この二つについては、「賃上げ」と「人への投資」を掲げる岸田内閣の予算案とも大きな方向性は一致している。

 もちろん政府の予算案も不十分な点は多い。そのため賃上げ税制の拡充や教育国債の発行などの組み替え動議を提出し、我々がベストと考える予算案を示した上で、政府の予算案を一歩前進と評価して賛成した。

 ウクライナ危機が起きるなかで原油価格が高騰している。これが続けばエネルギーを輸入に頼る日本ではインフレが進む一方で、企業負担が増え、賃上げの原資がなくなってしまう。これでは賃上げどころではなく、「給料が上がる経済」に反する。

 そこで我々が政党として唯一、選挙公約として掲げ、国会でも繰り返し主張してきた、ガソリン税を一時的に減税して価格を引き下げる「トリガー条項」発動について、岸田文雄首相が予算審議の締めくくり総括質疑で一定の前向きな答弁をした。

 答弁だけではなく、私が首相と直接やりとりをして、実現のめどがたった。公党の党首同士の、また一国の首相の約束だ。ガソリン価格を下げるための賛成であり、国民生活を守るための賛成だ。

私たちは野党

 補正予算案ではなく本予算案に賛成することは政府・与党の政策全体を肯定したことになるという意見があるが、これこそ「永田町の作法」であり、…

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玉木雄一郎

国民民主党代表

1969年生まれ。93年大蔵省入省。2009年衆院初当選。民主党政調副会長、民進党幹事長代理、希望の党代表などを歴任。旧国民民主党の代表を務めた後、立憲民主党などとの合流新党へ参加しない議員で結成した新「国民民主党」の代表に引き続き就任した。早くから旧民主党若手のホープとして知られ、実家は兼業農家で農政通でもある。衆院香川2区、当選5回。