対決の夏2022

物価高 生活への影響に政治は答えているか

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参院選が公示され、立候補者の演説にスマートフォンのカメラを向ける有権者=福岡市中央区で2022年6月22日、徳野仁子撮影
参院選が公示され、立候補者の演説にスマートフォンのカメラを向ける有権者=福岡市中央区で2022年6月22日、徳野仁子撮影

 参院選の公示第一声では、多くの党首が物価高に言及した。

自民・岸田氏は「コロナ、ウクライナ、物価高」

 岸田文雄首相(自民党総裁)は昨年の衆院選に続き、福島市を第一声の地に選んだ。東日本大震災の復興から切り出したが、復興以外に参院選のテーマとしてあげたのは、「新型コロナとの闘い」「ウクライナ情勢への対応」「物価高」の3点だった。

 物価高への対応策には力が入った。「多くの国民の皆さんが大変な状況に置かれている」と強調し、「エネルギー分野と食料分野にピンポイントで特化した対策を用意する」とも述べた。

立憲民主・泉氏は「岸田インフレ」

 立憲民主党の泉健太代表は青森市で第一声をあげた。「先月までは国会で物価高のことを真剣に扱っている政党がなかった。政権も関心を示していなかった。でも、我々はそうではないと思った」とたたみかけた。「立憲は物価高と闘うと言い続けてきた。そして岸田インフレだと言った」と強調した。

 立憲民主が提起したからこそ焦点になったという主張だ。「参院選の争点が物価になってきた」とも述べた。

公明・山口氏は「物価高が焦点」

 公明党の山口那津男代表は横浜市で第一声をあげた。「何と言っても今回の選挙戦、物価高にどう対応するかが焦点」と断言。全国から国民の声を集めた▽自身も現場で生の声を聞いた――と、党の姿勢をアピールした。

 輸入小麦の価格高騰についても言及し、「これから小麦の値段が上がって大変だ、どんどん、うどんが上がっていく、そういう状況にはならないようにしている」と身近な例をあげながら訴えた。

参院選が公示され、候補者らの演説を聞く人たち=大阪市北区で2022年6月22日、久保玲撮影
参院選が公示され、候補者らの演説を聞く人たち=大阪市北区で2022年6月22日、久保玲撮影

維新・松井氏は「文通費」

 日本維新の会の松井一郎代表は「文書通信交通滞在費」(文通費、現在は調査研究広報滞在費)の問題に時間を割いた。「政治家のお小遣いのようになっているのは一丁目一番地の大問題だ」とし、「党首討論で言っても岸田首相はうやむや。自民党はやろうといえばできるのにまったく棚上げ」と批判した。

 松井氏は「維新を野党第1党にしてもらいたい」とも述べた。「改革ができない」自民党に代わりうると主張した形だ。

共産・志位氏は「軍拡批判」

 共産党の志位和夫委員長は、東京都新宿区で第一声をあげた。冒頭で取り上げたのは安全保障問題だった。

 「この参院選は戦争か平和か、日本の命運がかかった選挙だ」と切り出し、「日本が軍拡で構えれば相手も軍拡を加速する」と訴えた。

 物価高については、「物価高騰から国民の暮らしをどう守るかも、大争点だ。アベノミクスが進めた異次元の金融緩和が、異常円安をつくり物価高騰を招いている」と批判した。

国民民主・玉木氏は「給料を上げる」

 国民民主党の玉木雄一郎代表は愛知県犬山市で第一声を行った。「ちょっと賃金が上がったなと思ったら、それ以上に物価が上がる。だから手取りが増えない。消費も伸びない」と指摘。「今回の参院選は給料を上げる、国を守る。そのシンプルな二つの公約を掲げて戦う」と訴えた。

 ◇

 れいわ新選組の山本太郎代表は、新宿区で、「消費税廃止が必要だ」と強調。社民党の福島瑞穂党首は、新宿区で、「暮らしが一番、戦争はさせない」と語った。NHK党の立花孝志党首は、東京都渋谷区で、「NHKに受信料を払わない」と訴えた。

生活の実感は届いているか

 物価高を各党がどれだけ深刻に受けとめているかが問われます。みなさんの生活の実感は届いているのでしょうか。政治がこの問題に力を注いでいると感じますか。

 みなさんのコメントをお待ちしています。(編集部)