ヘイトスピーチ 見て見ぬふりはしない

安田菜津紀・フォトジャーナリスト
安田菜津紀氏=本人提供
安田菜津紀氏=本人提供

 安倍晋三元首相の銃撃事件後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をはじめ、悪質な手法が指摘されてきた宗教団体と政治の距離が大きな関心事となっています。

 こうした団体がどのように政治に浸透してきたのか、検証を求める声にこそ岸田文雄首相の言う「聞く力」を発揮すべきところであり、安倍氏が繰り返していた「うみを出しきる」という言葉を、今こそ実践に移すときなのではないでしょうか。そして今後、国葬が行われることになれば、「強制ではない」といいながら、疑問を投げかける声を覆うような、異論を封じるような空気が増幅されていくことを強く危惧します。

 7月24日、TBSテレビ「サンデーモーニング」に出演した際、私は下記のような趣旨の発言をしました。

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フォトジャーナリスト

 1987年生まれ。認定NPO法人Dialogue for People 副代表。東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。著書に「故郷の味は海を越えて―『難民』として日本に生きる―」(ポプラ社、19年)、「写真で伝える仕事―世界の子どもたちと向き合って―」(日本写真企画、17年)、「君とまた、あの場所へ―シリア難民の明日―」(新潮社、16年)、「それでも、海へ―陸前高田に生きる―」(ポプラ社、16年)など。